沖縄県中小企業家同友会観光関連部会_守礼ネット会
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会員企業紹介:株式会社エアポートTVネットワークジャパン
サイト管理人
2011年 8月 04日(木曜日)
株式会社エアポートTVネットワークジャパンは、観光名所や特産品などの地域情報番組を制作して、空港ビル内の大型ビジョンで配信しています。2011年8月からは宿泊施設へと対象を広げ、沖縄本島主要ホテル30社への番組配信も始めました。インターネット動画配信やフリーペーパーなど多様なメディアを組み合わせた情報発信にも取り組んでいます。アマミノクロウサギの写真で知られるカメラマンでもある代表者の濱田氏に、事業への取り組みや将来像について語っていただきました。
 
株式会社エアポートTVネットワークジャパン   株式会社エアポートTVネットワークジャパン
本社住所:〒894-0025 鹿児島県奄美市名瀬幸町17-2
那覇支社:〒900-0036 沖縄県那覇市西2-4-3クレスト西502
電話:0120-521-266  FAX:098-963-7545(那覇支社)
ホームページ:http://www.airport-tv-network.jp/
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設立:昭和55年1月
代表取締役:濱田 大
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沖縄本島主要ホテル30社に観光情報番組を配信

代表の濱田 大氏(オフィスにて)
地域情報番組の配信(空港ビル内)

●会社を立ち上げたきっかけをお聞かせください。
もともと故郷の奄美大島で写真スタジオをしながら地域情報誌の企画制作会社をしていたのですが、IT化・デジタル化のなかで、それまでの仕事が時代に合わなくなったのを感じていました。素人でもデジカメで撮影できたり、役所や企業もパソコンを導入して簡単な出版物なら自分たちで編集するようになって、私の会社でおこなうような業務の範囲が狭まっていました。
そんなある日、2005年ごろ、奄美空港でお客さんを出迎えたときに、空港の荷物受け取り場で何十分も待たされることがありました。自分の荷物が出てくるまで、みんな退屈しながらボーとして待っているんですよ。もったいない時間だな、と感じたのが事業のきっかけです。
空港ロビーではテレビメーカーが大型ビジョンを置いて一般のテレビ番組を流しているけど、荷物受け取り場には何もない。そこで地域情報番組をつくって配信してはどうかと奄美空港の社長に提案したら「すぐやりなさい」と言っていただけました。
 

●ほかの業者が手をつけていない新たな分野を発掘したのですね。
私たちが制作した観光案内番組を大型モニタで配信しながら、スポンサーである地元の酒造会社などのCMを合間に流しました。今まで積み上げてきた映像制作や地域情報の発信というノウハウを活かしながら、ほかの業者が真似できない、地域の役に立つ、そんな分野を模索してきて、この仕事にたどり着きました。
さらに全国8位くらいの乗降客数をほこる鹿児島空港にも提案して採用されました。那覇空港・石垣空港・宮古空港にも広げて行きました。なかなか案が通らないこともありましたが、人を紹介してもらいながら粘り強く提案を続けました。今から思えば身の程知らずの大胆さでしたが…。
 

●それが宿泊施設での映像配信につながっていくのですか。
もっと付加価値をつけるにはどういう方法があるかと考えて、ホテル・旅館の客室を対象に広げました。客室で観光情報をゆっくり見てもらって関連企業の広告を流せば、本土でも見られるテレビ番組を流すより宿泊客に喜んでいただけるし、地域にも役立つし、地元での商品購入につながるのではないかと考えました。
しかも多言語でやろうと。沖縄の宿泊客の5%が海外からなので、英語・中国語・韓国語の字幕を番組につけています。
さらに観光情報番組と連動して、番組表や観光情報・企業広告を掲載したフリーペーパーを各客室に置いてもらいます。
 

●沖縄にもフリーペーパーが多いけれど、客室のテレビ横に置いてあるのは大きなメリットだと思います。

沖縄観光情報番組を動画配信
インターネットで沖縄観光情報を動画配信
http://blog.ti-da.net/contents/leisure/

フリーペーパーのほかにも「てぃーだブログ」さんとも提携してインターネットで動画配信することが決まりました。
沖縄に来る前に、まずインターネットで観光情報番組を見てもらう、さらに空港ビルでも映像を流し、それを見落とした方にはホテルの部屋で見ていただく、それでも漏れた方には印刷媒体(フリーペーパー)を見てもらえる仕組みです。
 

●そのサービスがいよいよ開始されたのですね。
沖縄の宿泊施設に提案してまわり、沖縄本島主要ホテル30社との契約をなんとか達成できました。8月から番組の配信が始まります。
スポンサー企業にとっては、いろいろな媒体で広告を見てもらうことができる。モバイルでクーポンも発行できる。ホテルにとっても、この情報番組やフリーペーパーを見られる宿泊施設ということで集客力につながるようにしたいと思います。
 

 

写真家としての活動とアマミノクロウサギとの出会い

●では次に写真家としてのお話もおうかがいしたいのですが。
大学を卒業して、東京で出版社に入社してカメラマンになったんですが、あこがれていた理想と現実の仕事との違いに直面して悩む日々を過ごしていました。退職してから海外放浪して、フランスやスペインの街角の写真を撮ったりもしたんですが、結局はテーマも見つからず、食べるがための写真を撮るだけという感じでした。
 

●革命時のイランなどにも行ったとか?
ヨーロッパにいるときに、中近東からインドまで車で走破しようという日本人グループと出会い、一緒に行動することになりました。
1978年、イランでは革命が起きていて戒厳令下の真っ只中でした。当時のパーレビ国王が失脚して亡命する直前の時期です。
アフガニスタンでは、タリバンに破壊される前のバーミヤン遺跡などを撮影しました。その翌年(1979年)にソ連軍が侵攻したので、もう少し遅かったら入国できないところでした。
最後にインドへ着いたときは、とうとうお金が尽きて、カメラまで売って日本へ帰りました。そのあと故郷の奄美大島へ戻りました。
 

●そこでアマミノクロウサギと出会ったのですか?
奄美大島で写真スタジオをしていたのですが、ある日、本土から来たビジネスマンに「奄美はどこ行けば面白いですかね。」と聞かれたんです。そのとき私は「奄美なんかに面白いところ、ありますかね。」と答えてしまい、「地元の人がこれじゃな。」って言われちゃったんです。
生まれ故郷である奄美について、自分が何も知らない、誇りに思っていないことに気付かされました。それから「自分にとっての奄美」を探し始めたんです。
奄美について考えるうちに、アマミノクロウサギっていうのがいたなと思い出しました。動物学者も含めて、アマミノクロウサギの生態を本格的に調べている人は誰もいなかった時代です。これを写真に撮ってみるかと、1986年に家族と車を走らせて、林道でクロウサギと出会ったのが始まりでした。それからはハブのいる危険な森に泊まりこんで、撮影にのめり込みました。

「NATIONAL GEOGRAPHIC」(英語版2011年4月号)に掲載されたCanonの広告に、濱田さんが撮影したアマミノクロウサギが使われました。
 
『ナショナル ジオグラフィック』(日本版 2011年3月号) の奄美諸島特集でも濱田さんの写真が掲載されました。
 

●テレビ番組でも大きく報道されたようですね。
1994年に子育ての撮影に成功したんです。アマミノクロウサギの親は、外敵から子供を隠すために、自分の巣穴とは違う穴に子供を産みます。2日に1回、夜間に子供用の穴に行ってフタを開け、乳をあげる。子供が育って一緒に森を歩けるようになったら、子供を自分の巣穴に連れてくるんです。子育て方法が判明したのは世界で初めてでした。
卯年である1999年には、NHKのスタッフと一緒にアマミノクロウサギを撮影して『生き物地球紀行』で放映されました。あれで一挙に話題になって『すてきな宇宙船地球号(テレビ朝日)』『おもいッきりテレビ(日本テレビ)』『テレメンタリー(テレビ朝日)』などの番組や、イギリスのBBCが発行する雑誌『Wild Life』にも取り上げられました。
 

濱田さんの写真集や奄美大島の情報誌「ホライゾン」は
ホームページからも購入できます。
http://www.airport-tv-network.jp/shop/
 

沖縄での仕事について

●沖縄と奄美大島で、似ているところ違うところはありますか。
初めて沖縄を体験したのは、高校の修学旅行(1970年)のときです。沖縄が復帰する前で、ベトナム戦争で破壊された米軍車両が基地に置かれているのを目にしたりしました。
今では沖縄で仕事していますが、奄美も沖縄と同じく薩摩藩にしいたげられた歴史があるので、「兄弟島だね」と言われて親身にしていただくことが多いです。かつて奄美大島から沖縄へ移住した方がたくさんいるので「うちの先祖も奄美出身だよ」と言われることも結構あります。
 

●それから沖縄県中小企業家同友会と出会ったわけですね?
お世話になった方から、ビジネスをするなら多くの仲間と一緒のほうがいいとのことで、入会をすすめていただきました。沖縄でやるからには夢を持って、観光情報を効率よく発信して、地域の経済効果につなげられるツールにしていけたらと思います。まだまだ発展途上ですが、よりよいサービスにしていくため頑張ります。
 

 

 
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